武蔵野美術大学様

2012.08.28|同時通訳システムAladdin導入
去る2011年3月、武蔵野美術大学(東京都小平市)・鷹の台キャンパスに「大学美術館」がリニューアル開館しました。在学生をはじめ一般にも広く門戸を開く美術館内には、充実した展示スペースだけでなく上映・照明設備を完備したホールや講義室を設置。多彩なイベントに備えて、館内各所にテレビックの"Aladdin"赤外線同時通訳システムが多数導入されました。
武蔵野美術大学 美術館
緑豊かなキャンパスの中央に佇む美術館に一歩足を踏み入れると、交差するスロープの向こうに自然光の美しい空間が広がります。1967年以来親しまれた「美術資料図書館」は美術館機能と図書館機能を備えた施設として教育現場を支えてきました。2010年、図書館新棟の建築に伴い「武蔵野美術大学 美術館・図書館」という名称で新たにスタート。大学美術館ならではの様々な企画展、学生作品の展示、また美術館ホールでは展覧会に関連するシンポジウムなど、様々なイベントが行われています。
テレビックの利用環境
テレビックの"Aladdin"赤外線同時通訳システムは、館内の展示スペース、美術館ホール、講義室の各所に設置されました。
1)ホール - 美術館入口の右手に設置されたホール(収容可能人数:約200人)では、天井に4台のラジエーターが設置され、全席から受信できるよう設計されています。海外ゲストによるレクチャーの際など、同時通訳の場で使用される予定。オペレーションルームの横手には通訳者ブースが2部屋用意されており、通訳者マイク(ID2500)を設置。
2)講義室 - 2F 第10講義室(収容可能人数:約65人)にもラジエーターを設置。パブリックビューイングの会場として、美術館ホールで開催される各種イベントの模様を講義室内で鑑賞することができる設計となっており、同時通訳の音声もリアルタイムで受信できるようになっています。
3)展示スペース - 展示スペースの各所にもラジエーターを設置。ギャラリートークなど、展示会場にて行われるイベントにも同時通訳音声を受信できるようになっています。
テレビック採用の経緯
テレビックが採用された経緯について、美術館ホールの設備を主に担当された黒澤氏と、設計・施工を担当された三友株式会社の伊関氏にお話を伺う事ができました。
伊関氏:「昨年の展示会(※2010年9月EUゲートウェイプログラム)に黒澤様にも来て頂き参加しました。メーカーのご担当者の方もいらしていて、赤外線が実際どのように耳に入るか、指向性についても検証しました。」
黒澤氏:「これまでのアナログのものよりも性能がいいと実感しました。電波状況が確認できるところもいいですね。ヨーロッパを中心に多くの事例、実績があることも採用の後押しになったと感じています。」
教育の場としての可能性
美術大学で行われる様々な企画に対応するために設計された美術館ホールは、専門性の高い業務用の機材が設置され、それらの運営業務の一端を在学生が担っています。在学生は実践経験を通じて専門的なスキルを身につけることができ、運営面においても学生への教育効果が期待されます。美術大学ならではの施設として今後の展開が注目されます。(※文章中のユーザー様の敬称等は一部省略させていただいております。)
導入製品 | Televic Aladdin同時通訳システム(CE2500、ID2500、T8、RAD25、R8他) |
導入場所 | 武蔵野美術大学様 美術館内各所 |
導入時期 | 2011年3月 |
導入目的 | 館内イベントでの同時通訳の場を想定してシステムを設置 |
施工 | 松田通商株式会社 |
参考URL
武蔵野美術大学・公式サイト